Canvaは、デザインのプロフェッショナルから初心者まで、幅広いユーザーに愛されているオンライングラフィックデザインツールです。その直感的なユーザーインターフェースと豊富なテンプレートが特に魅力的です。この記事では、Canvaの有料プランの詳細、無料プランとの違い、それぞれのプランのメリット・デメリット、そして商用利用におけるライセンスや著作権の取り扱いについて深く掘り下げます。
Canvaの有料プランと料金
Canvaは「無料プラン」「学生プラン」「Canva Proプラン」「Canva for Teamsプラン」で構成されていて、有料プラン「Canva Proプラン」「Canva for Teamsプラン」について下記に詳細を記載しています。無料プランはCanva Proの機能の限定的な部分を使用できる機能が備わっています。今回は有料プランについて、無料プランとの違いなどについて下記で説明します。※学生プランについては下記をご覧下さい。
https://www.canva.com/ja_jp/education
料金プラン
Canva Pro: 月額1500円/月 年額/12,000円
- このプランは個人ユーザーや小規模ビジネス向けで、月額約1,200円(年間契約時)です。プロフェッショナルなデザインを個人レベルで作成したいユーザーに最適です。
Canva for Teams: 月額3,000円 年額/30,000円〜 (1~5人の場合)
- ユーザー(最低5ユーザーから、年間契約時)のチームや企業向けプランです。チームメンバー間のコラボレーションを強化し、組織全体で一貫したブランディングを維持することを目的としています。チームメンバーは1~5人からでも利用できるようになっています。料金は登録した人数によって変わりますので、公式サイトを参照して下さい。
https://www.canva.com/ja_jp/pricing
Canva for Teamsの機能とは
共同作業を可能にするチーム管理機能: Canva for Teamsでは、効率的なチーム作業が可能になっており、チーム管理ツールや使用状況レポートツールが使用できるようになっています。チーム管理ではファイルのアクセスの権限の設定が可能です。
チームメンバーとデザインを共有し、リアルタイムで共同作業ができます。チームテンプレート機能は、チーム全体で共有し、利用できるテンプレートを作成できます。進行管理ツールで、デザインプロジェクトの進行状況を管理し、チームの作業を効率化できます。
- チーム管理機能: チームメンバーとのデザイン共有とリアルタイムフィードバック。
- チームテンプレート: チーム全体で利用できるカスタムテンプレートを作成。
- チームフォルダ: プロジェクトや素材をチームメンバーと共有する専用フォルダ。
Canvaの有料プランで使える機能
Canva Proの機能
1. プレミアムテンプレート: 数万種類の専門家によってデザインされたテンプレート。
デザインテンプレートを提供しており、ユーザーは簡単にカスタマイズして自分だけのデザインを作成できます。ユーザーは目的に応じたテンプレートを選び、テキストや画像をカスタマイズするだけで、短時間でクオリティの高いデザインを作成できます。直感的なユーザーインターフェースは、デザイン初心者にも使いやすく設計されています。
2. プレミアム素材の無制限アクセス: 高品質の写真/イラスト/アイコンなどを利用可能。
Canva Proは、画像編集ツール、フォントの選択、アイコンや形状などのグラフィック要素、ビデオや音声の挿入といった多様なデザインツールを提供しています。これにより、ユーザーは複雑なソフトウェアを使わずとも、一つのプラットフォーム内で多彩なデザイン作業を完結できます。
3. マジックリサイズ&背景削除
マジックリサイズ: 作成したデザインを任意のサイズに瞬時に変更。
Canvaマジックリサイズは、Canva Proユーザー向けの機能で、作成したデザインをワンクリックで様々なサイズに自動的に調整できる機能です。従来のサイズ変更機能では、個別にサイズを変更する必要がありましたが、マジックリサイズを使うと、複数のサイズを同時に作成でき、時間と手間を大幅に節約できます。
背景削除: 画像の背景をワンクリックで除去。
Canvaには、写真や動画の背景を簡単に削除できる機能がいくつかあります。
背景削除機能の種類
- 背景リムーバー: ワンクリックで自動的に背景を削除する機能です。人物や物体の輪郭を認識し、精度の高い削除が可能です。
- 透過PNGダウンロード: 背景を透過させたPNG形式で画像をダウンロードできる機能です。透過PNGは、背景を気にせず他のデザインに組み込むことができます。
- 魔法消しゴム: 手動で背景を削除する機能です。細かい部分まで丁寧に編集したい場合に便利です。
- エフェクト: 背景ぼかしやぼかしフィルターなど、背景をぼかして目立たなくするエフェクトです。
4. Canvaで作った画像が印刷できる?Canvaプリント機能
Canvaプリントとは、この機能を使用すれば、Canvaで作成した画像を名刺やチラシなどにプリントして商品として、自宅まで届けてもらったり、店舗で受け取ったりすることができます。名刺やチラシだけでなく、広報誌、結婚式招待状、マグカップからポスターまで、自分でデザインした画像を手軽に商品にすることができ、自宅まで送ってもらう差サービスが利用できます。詳しくは公式ページをご覧ください。
5. アニメーションGIFやビデオ制作ツール: ソーシャルメディア向けのアニメーションやビデオを簡単に作成。
Canvaは、豊富なテンプレートと素材を使って、Instagram、TikTokなどのSNSに載せられるようにアニメーションGIFやビデオを作成できるツールです。下記では簡単にご説明しています。
アニメーションGIF
CanvaでアニメーションGIFを作成するには、以下テンプレートを使う方法と使わない方法があります。
Canvaには、様々なアニメーションGIFテンプレートが用意されています。テンプレートを選択して、テキストや画像を変更するだけで、簡単にアニメーションGIFを作成できます。
またテンプレートを使わずに、最初から自分でデザインすることもできます。テキスト、画像、イラスト、アイコンなどを組み合わせて、オリジナルのアニメーションGIFを作成できます。一からの作成とはなりますが、直感的に使用でき、自由度の高いアニメーションが作成できます。
動画をGIFに変換する
Canvaで作成した動画を、GIFに変換することもできます。動画の長さやフレームレートなどを調整して、オリジナルのアニメーションGIFを作成できます。
Canva無料プランとの違い
Canvaの無料プランでも、基本的なデザインツール、数千の無料テンプレート、数百万の無料画像やグラフィック素材を利用できますが、有料プランでは上記の追加機能が提供されます。
- プレミアム素材のアクセス: 無料プランにはない、高品質なテンプレート素材へのアクセス。
- 高度なデザインツール: ブランドキット、マジックリサイズ、背景削除など。
Canva有料プランのメリット・デメリット
メリット
- 直感的な操作: ドラッグ&ドロップのシンプルなインターフェースで、誰でも簡単にプロレベルのデザインが可能。
- 豊富なリソース: 幅広いテンプレートと素材で、さまざまなデザインニーズに応えます。
- 柔軟なプラン: 個人から大企業まで、さまざまなニーズに対応するプランの選択肢。
- 多彩な画像編集機能・写真加工:Canvaの直感的にわかりやすいエディターの機能を使用して、切り抜き、エフェクト、画質調整など高度な画像編集機能が使えます。
- 生成AI機能:編集した画像・写真の加工ができます。Canva proでは不自然な構図を修正でき、縦長の写真を横長に変換する加工なども行える機能があります。
- 動画編集機能:動画を作れるエディター機能があり、タイムラインでのドラック&ドロップでトリミング、フリーストック映像、作った映像を保存できるライブラリ機能があります。
デメリット
- カスタマイズの限界: 高度なデザイン編集や特殊なフォントの使用には制限があります。
- オフライン作業不可: インターネット接続がないと利用できないため、オフラインでの作業はできません。
Canva Proの商用利用における著作権とガイドライン
Canva Proは、豊富なテンプレートや素材を使って、誰でも簡単にデザインを作成できるツールです。商用利用も可能ですが、著作権やガイドラインを理解した上で利用することが重要です。
商用利用について
Canvaの場合、無料プランでも商用利用が可能です。但し以下の点に気を付ける必要がありますので、必ず公式サイトなどをチェックしましょう。
無料プランで利用できるテンプレートや素材は、そのまま無料で商用利用が可能ですが、無料プランのまま有料テンプレートや素材を使う場合には、支払いが必要です。
Canvaで許可されている商用利用とは?
Canvaで許可されている商用利用の一例です。
https://www.canva.com/ja_jp/learn/commercial-use/
- 自社のホームページに掲載する
- SNS投稿に使用する
- マーケティング素材(広告、営業資料など)として使用する
- 名刺を配布する
- 取引先に年賀状を送る
- Tシャツを作成して販売する など
著作権
Canva Proのテンプレートや素材は、Canvaまたは第三者に著作権が属します。商用利用可能なテンプレートや素材を選択する必要があります。
テンプレートの著作権表示を確認:
- テンプレートのページで、素材の著作権表示を確認しましょう。
- 著作権表示に記載されている条件を守って利用する必要があります。素材によっては、商用利用不可のものや、クレジット表記が必要なものがあります。
引用
Canva Proの著作権とライセンスに関する情報は、以下のページから引用できます。
- Canvaヘルプセンター: https://www.canva.com/ja_jp/help/
- Canva利用規約: https://www.canva.com/ja_jp/policies/terms-of-use/
- Canvaライセンス: https://www.canva.com/policies/content-license-agreement/
Canva Proは、商用利用に便利なツールですが、著作権やライセンスを理解した上で利用することが重要です。
Canvaは、その手軽さと豊富なデザインリソースで、多くのユーザーから支持を集めています。個人ユーザーからビジネスまで、幅広いニーズに対応するプランが用意されており、商用利用においても比較的シンプルで理解しやすいライセンス条件が設定されています。しかし、利用の際には、特に商用目的で使用する場合には、ライセンス条件をしっかりと確認することが必要です。Canvaをフルに活用して、創造性を最大限に発揮しましょう。
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