現代のデジタル時代において、視覚コミュニケーションの役割はますます重要になっています。SNS、ブログ、ウェブサイトなど、引き付けるビジュアルコンテンツが必要不可欠です。
デザインスキルがなくても簡単に高品質なビジュアルを作成できるツールへの需要が急激に増加しています。
その代表的なWebアプリケーションサービスがAdobe ExpressとCanvaです。
これらのプラットフォームは、無料でも使用でき、動画や画像の編集機能ができるようになっていて、SNS投稿や営業資料、広告といったマーケティング資材の作成が簡単にできるようになっています。
Adobe ExpressとCanvaはどちらもデザイン作成のためのサービスを提供しています。どちらを選べば、効率的にデザイン生成ができるのか、どちらを選ぶべきなのか悩む方も多いかと思います。
本記事では、Adobe Express、Canvaでできる事、無料と有料プランの差、有料プランの月額料金、それぞれが提供する独自の機能を中心に、Adobe ExpressとCanvaを比較し、あなたのニーズに最適な選択肢をご提案して行きたいと思います。
(2024/4月現在の情報を基に作成しています。またこの記事はアフィリエイトを含んでいます)
1. 料金プランとその内容
Adobe Expressの無料プラン・Canvaの無料プランについて
Adobe ExpressとCanvaは無料での利用が可能です。それぞれのサービスは無料でも以下のさまざまな機能が使用でき、気軽にデザインを始めたい方には大変良いサービスと言えます。
機能 | Adobe Express無料プラン | Canva 無料プラン |
---|---|---|
編集 | 動画作成・画像編集などの基本的な編集機能が利用可 | エディター(編集機能)が利用可能 |
テンプレート | 使用可 | 使用可 |
素材 | Adobe Stockの写真、ビデオ、オーディオの限定素材が利用可 | 300万点以上のストック写真とグラフィックが利用可 |
生成AI | Adobe Fireflyの生成クレジット25/月(テキストから画像が生成、テキスト効果) | 文章とデザインが利用可(クレジット不明) |
その他 | リアルタイムの共同作業 PDF読込と編集等が行える(月10回) 1000種類以上のAdobe Fonts等 | デザインの印刷と配送が可 5GBのクラウドストレージ |
各社の無料プランでの商用利用に関して
Adobe Express, Canvaを利用する目的として個人利用ではなく、商用利用をする場合が考えられます。商用利用の場合は、テンプレート素材の取り扱いについては十分著作権、ガイドラインに配慮する必要があります。商用利用とは何を指すかなどは、Canvaの下記引用にて説明されておりますのでご覧ください。
Canvaの場合、商用利用可否
Canvaの場合が無料会員でも可能です。ただし以下の点に気を付ける必要がありますので、必ず公式サイトなどをチェックしましょう。
無料プランで利用できるテンプレートや素材は、そのまま無料で商用利用が可能ですが、無料プランのまま有料テンプレートや素材を使う場合には、支払いが必要です。
Canvaで許可されている商用利用とは?
Canvaで許可されている商用利用の一例です。
参照元: https://www.canva.com/ja_jp/learn/commercial-use/
- 自社のホームページに掲載する
- SNS投稿に使用する
- マーケティング素材(広告、営業資料など)として使用する
- 名刺を配布する
- 取引先に年賀状を送る
- Tシャツを作成して販売する など
Adobe Expressの場合、商用利用可否
Adobe Expressでは商用利用が可能ですが、無料プラン利用でも商用利用可かどうかについては確認中ですが、以下の記載の通り、有料プラン(プレミアムプラン)の無料体験版で制作したデザインは全て商用利用不可という、公式サイトでの記載があり、無料プランでの商用利用は不可が濃厚です。無料プランでの商用利用をご検討の場合、公式まで問い合わせされた方が良いかと思います。https://www.adobe.com/jp/about-adobe/contact.html
Adobe Expressのテンプレートや素材を使用して作成したチラシやバナー、ロゴなどは、基本的に商用利用可能で、販売をすることができます。さらに、Adobe Stockの素材はロイヤリティフリーなので、ノンクレジットで商用使用することが可能です。ただし、素材の使用方法によっていくつかの制限がありますので、ご注意ください。
Adobe Express プレミアムプランの無料体験版での商用利用は可能ですか?
アドビ基本利用条件に記載の通り、体験版(NFR)で制作したデザインは全て商用利用不可となります。
https://www.adobe.com/jp/express/learn/blog/commercial-use
Adobe Express有料プランとCanva Proの比較
以下、表は有料プランの料金をまとめたものです。こちらは(2024年4月現在価格の情報)で変更になる可能性がありますのでご注意下さい。
プラン | Adobe Express有料(プレミアム)プラン | Canva Pro |
---|---|---|
Pro | 1,180円/月, 11,980/年 | 1,500円/月, 12,000円/年 |
Team | 1,780円/月~ ライセンス毎 | 3,000円/月~ 最初の5名の合計 |
各社の有料プランで利用機能なサービス
- テンプレート: Canvaが25万種類以上のテンプレートを提供するのに対し、Adobe Expressは約2万種類。
- 素材: Canvaは2億点以上の素材を誇り、Adobe Expressも1,600万点以上の高品質な素材を提供。
- フォント: Adobe Expressは25,000種類以上のフォントを提供。Canvaも500種類以上のフォントを用意していますが、Adobeの方が選択肢が豊富。
- 動画編集: 両サービスともに動画編集機能を提供しています。
- ブランドキットとチーム機能: 企業やチームでの利用に便利な機能も、両サービスが提供しています。
機能 | Adobe Express | Canva Pro |
---|---|---|
テンプレート | 数多くのテンプレート | 数多くのテンプレート |
素材 | 1億9千万点以上の写真,ビデオ,オーディオ | 1億点以上の写真,動画,グラフィック,オーディオ |
フォント | 25,000種類以上 | 不明 |
動画編集 | クリエイティブプラン以上 | Proプラン以上 |
ストレージ | 100GBのストレージ | 1TBのクラウドストレージ |
Adobe expressの有料会員についての引用link Adobe Express: https://www.adobe.com/jp/express/pricing
Canvaの有料会員についての引用link Canva: https://www.canva.com/ja_jp/pricing/
おすすめのユーザー像
Adobe Express:
直感的な操作性が魅力で、デザイン初心者でも簡単に扱えます。AdobeのPhotoshop, Illustratorを用いる事により、更なる高度なデザインや編集機能が可能なので高度な技術を求めるユーザーにも対応しています。
Adobe expressの基本的な機能、便利な機能についてはこちらで紹介しておりますのでご覧ください。
Canva:
Canvaは直感的な操作性が魅力で、デザインの基礎から始めたい初心者や、迅速かつ簡単に魅力的なビジュアルを作成したいユーザーがおすすめです。
まとめ
Adobe ExpressとCanvaは、それぞれに異なる利点を持つWebデザインツールです。ユーザーのニーズに合わせて選択すれば、どちらも非常に強力な味方になり得ます。この比較が、あなたの目的に最適なツール選びの手助けになれば幸いです。あなたのクリエイティビティを最大限に発揮し、素晴らしいデザインを世界に送り出しましょう。
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